我国では雨や地震などに伴い土石流、がけ崩れ、地すべりが発生し多くの尊い人命や財産(家屋、田畑、公共施設など生活や社会的活動に必要なもの)が奪われています。このように土砂により引き起こされる災害のことを「土砂災害」と言いますが、土砂災害を防止・軽減するための対策が「砂防」です。
国土面積の7割を山地が占める日本では山に囲まれた谷地やその下流で開けた扇状地、また火山周辺のなだらかな台地が生活や産業活動の場として利用されており、このような場を守る「砂防」という技術は日本においてとくに著しく発展、普及しています。このため“sabo”という言葉は世界でも通用する言葉となっています。
https://jsece.or.jp/general/sabo/
セメントと循環社会
コンクリートの原料であるセメントは、日々大量に発生する都市ごみ等の焼却残渣や、火力発電所からの産廃物を大量に引き受け、それらを有効活用しながら生産される循環型の原材料です。
現在でも1トンのセメントを製造するのに原燃料475㎏もの廃棄物が活用されており、廃棄物の最終処分場の延命に大きな役割を果たしています。セメント産業は本来エネルギー多消費産業であるため、より一層の省エネルギー化を進めるため常に最先端の技術開発が行われています。
また、セメントは焼成工程で二酸化炭素を発生させますが、コンクリート製品(アルカリ性)となった時には、大気中の二酸化炭素を吸収して中性化が進んでいくという特性があります。この特性を数値化し、規格化していきたいというのがセメント業界の世界的な流れになっています。
もう一つの特性が、不燃・無機物であるということです。セメントに砂や砂利を混ぜて作るコンクリート製品は、不燃・無機物なのでリサイクルしやすく、廃棄の際はコンクリートガラとしてリサイクル材になりえます。
セメントは日本国内から出るリサイクル材料や国産の石灰石など、国内産の原料から製造されています。私たちの暮ら・安全・ライフラインを支えながら、リサイクル促進からの天然資源の保護、輸送エネルギーや二酸化炭素排出の削減を実践しながら、常に技術開発を進め持続可能な循環型社会に貢献しています。
https://www.jcassoc.or.jp/cement/2eng/e_01d.html
鳥居セメント工業株式会社
1954年創業の鳥居セメント工業は「テラゾタイル」を主力にコンクリート製タイルの企画や製造、保守を長年行なってきた富山県の会社です。オリジナルの特注テラゾタイル一枚からでも対応できる体制と、経験と技術に裏付けされた専門性で、日本で唯一のテラゾタイル専門メーカーとして様々なオーダーメイドのご要望に応えられます。
また、今まで納めてきた3000種以上に及ぶテラゾ製品全ての配合を、データと実物サンプルで整理・保管しており、破損や劣化などにより修復や取り替えが必要な場合も、タイル1枚から再現が可能です。これら蓄積されたデータとノウハウによって、自社製品でないテラゾタイルに関しても出来る限り近い形で再現することができます。
SABOプロジェクトでは豊富な経験と技術ノウハウを活かし、製造でコラボレーションしています。
https://torii-cement.com/