「香りのテクスチャ」
ノーズショップは、世界中から集まる個性豊かな香りを扱うニッチフレグランスの日本発のセレクトショップです。
日本人の私たちにとって、香水はどこか敷居を高く感じられることもあり、海外に比べまだまだ遅れをとっている日本の香水文化。
そのハードルをさげ、いかに香水を身近に感じさせるか?
ブランドの目的の1つでもある「香水の民主化(日本で香水文化を広めること)」のためにリアル店舗ができるアプローチとして、いかに生活の中に溶け込むきっかけを作れるか、そしてそれによりいかに香水のマーケットを広げられるか、を念頭にデザインを考えました。
デザインに落とし込む際にインスピレーションの元となったのは香りの言語化です。私たちは、香水がよりわかりやすく、接しやすいものにするために空気中に漂う目には見えない香りを、言語や物体として表現することが出来ないかと考えた。
香りと言ってもバリエーションは無限にありますが、
香水の香りの表現もワインの味わいや香りを表現するように、
「透明感がある香り」
「なめらかな、丸みのある香り」
「つるっとした、さらっとした香り」
「温かみや冷たさを感じる香り」
「ツンと鼻に付く角がたった香り」
「ちょっとざらついた香り」
…などと、言語化を行いました。
さらに言語を具体的なマテリアルに置き換えることで香りを具現化し、香りのテクスチャを表現しました。
ノーズショップは、香水を見て(視覚)、触り(触覚)、嗅いで(嗅覚)、そして会話(言語化)を楽しめる「感覚を刺激するお店」を通して香水の魅力を伝え、 新しい香りの時代を切り開いていきます。
Project:NOSESHOP OSAKA
Photo: Shigenori Ishikawa